Spica*

プログラミングの話。

アシダ音響 ヘッドフォン ST-90-05 を買った

ST-90-05 側面

アシダ音響のヘッドフォン届いたので早速使ってみた。6,600円(税込)+送料。 https://togetter.com/li/1839213 を見て知っていて、 友達も買ってたので、僕も電子ピアノ用にいいかもって思って買ってみた。

久しぶりにヘッドフォンを買って、触ったり聞いたりしてるうちにいろいろ気持ちが溢れてきたので書き留めておく。 他の人の感想とか見ずに書いてるし、音楽からもう結構離れてる人なので結構トンチンカンなこと言ってると思う…

外観・重さ・つけ心地

ST-90-05 俯瞰

まず開けた第一印象は「し、視聴覚室にあるやつ!」 小学校の時に放送室とかにもあったかも? 飾り気とかなくてシンプル。ザ・業務用感。

全体的に小ぶり。イヤーパッドも小さい。 ヘッドフォンは結構大きくていかついやつも多いので、かなりコンパクトな印象。

持ってみた感じはかなーり軽い。 ヘッドフォンをつけたときの、耳へのフィット感はかなりよい。丁度耳にピトッとくっつく感じ。 耳への圧迫感も少なめで、耳が痛くなりにくいかもという印象。 実際に長時間つけたわけではないので、ちょっと意見は変わるかも。

以前Rolandのヘッドフォン(12,000円くらいのやつ)を持ってたのだけど 耳がめがねのつるとヘッドフォンに押しつぶされて、短時間でもじわじわ痛くなっていた。 僕は普段眼鏡をしているので、軽くて長時間つけれるだったら嬉しいな。

ST-90-05 端子

ヘッドフォンにしてはケーブルの長さは短めという印象。(コード長1.5m) 床にひこずらない長さで嬉しい。

プラグはステレオ3極。 最近のイヤフォン、たいていマイクもついててだいたい4極の物が多いのだけど、 僕が使ってる電子ピアノは3極しか対応してないものなので嬉しかった。

つけた時の遮音性はそこそこ。 ヘッドフォンつけて音楽鳴らしていない状態で誰かに話しかけられた時は、 相手が何か言ってることは分かるけど、何言ってるのかは分からないくらいの感じ。 僕が妻に話しかけられた時、妻が何言ってるか分からなかったので、ヘッドフォンを外して、「ごめんごめん、なんて?」って聞き返したことがあった。 密閉型ヘッドフォンだしこんなもんかなーとは思う。

ST-90-05 イヤーパッド

実際の音の方は「コスパすごい。買ってよかった。音楽というよりも音を聞くのに向いている。オススメする相手は選ぶ」という印象。

音量バランスについて

音楽鳴らしてみてまず気づくのは低音の強さ。 普段は

を使ってるのだけど、これらと比べてもかなり低音が強い。 どれくらい強いかと言うと、ポップスの曲を聞くとボーカルの声よりもドラムやベースの音の方が目立つくらいは強い。 なので、人によっては「なんか音がくぐもって聞こえる気がする?」と思うのではないかなーと。 一般的なイヤフォンと比べてしまうと癖があるので、オススメする相手は選ぶなと感じる。

ただ、僕はドンシャリな音が好みなのと、密閉型ヘッドフォン持ってないので「一般的なイヤフォン」に結構バイアスかかってる可能性は高い。 低音が強めに鳴るのは密閉型ヘッドフォンの特徴でもあるので、他の密閉型ヘッドフォンと聴き比べるとまた違う感想を持つかも。

音の輪郭がはっきりしていることについて

音量バランスについてあれこれ言ってしまったところだけど、このヘッドフォンのすごいところは他にある。

このヘッドフォンがすごいのは、音の輪郭がはっきりしていることと、音の立体感があること。 この2つがすごい。Twitterでお値段以上って言われてたの、多分これが理由じゃないかな。

音の輪郭がはっきりしているというのは、平たく言うと 音楽を聞いてる時にそれぞれの楽器の音がそれぞれ分かれて聞こえる(識別しやすい)ということ。 (適切な言い回しではないかもしれない。僕はこう解釈してるという話)

ヘッドフォンほしいなと思ったら僕はヨドバシに言って聴き比べをするのだけど この音の輪郭がはっきりしているという特徴は安くても1万を超えるイヤフォンにしかない特徴と思ってる。 3000-6000円くらいのイヤフォンにはこの特徴はない。6600円でこの特徴を持ったヘッドフォンに出会えるのはすごい。 2-3万円する高級イヤフォン/ヘッドフォンまでになると、この特徴はもっとはっきりする。 以前Jabra(だったかな)のイヤフォンをした時に、めっちゃうらやま…って思ったことがある。 (音楽への情熱が足りないので手は出せなかった…)

音の立体感がある、というのは音の輪郭がはっきり聞こえるというのにも関連しているのだけど 鳴っている音の方向がはっきり聞こえるというイメージ。

音について総合的に見てみて

上記の特徴から、音楽というよりより細かい「音」を聞くという用途に向いたヘッドフォンだなと感じてる。 それこそ視聴覚室とか放送室で「人の声がどう入っているかを聞く」とか、複数の音のバランスを確認するとかいった用途には向いてるんじゃないかと思う。

僕は趣味でピアノをやっている(下手くそだけど…)ので家に電子ピアノがあるのだけど、 音色がはっきり聞こえるので電子ピアノには向いてるなーと思った。 togetterでもASMRに向いてるのでは?という意見あるけど、本当にそう思う。 マイクついてないけどビデオ会議なんかにも向くんじゃないかな。

逆に一般的な音楽鑑賞という用途には、あまり向いていないかもなーと。 低音の目立つ曲を聞いたり、クラシックのように繊細な音の性格を聞いたりする場合ならいいかも。

実際に音楽されてる方の意見も聴きたい。レビュー記事探してみようかな。

余談

あとこれはふと思っただけだけど、ヘッドフォンをつけている状態で ・ヘッドフォンから音楽を流した時 ・他の人から話しかけられた時 の2つの音の低音〜高音の音量バランスがほぼ同じになってるかも?と思った。 僕がたまたまそう思っただけなのかもだけど、現場での音の確認用途なんかも意図して設計している可能性はありそう。